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MOKスクール御一行来房。

 建築家・三澤康彦さんが杣工房に突然いらしたのは数週前、案内は僕の高校の同級で三澤さんが関わっていた「岐阜県立森林文化アカデミー」の聴講生だった熊澤くん。
 先代のことを何かでご存知だった三澤さんが、栗の木をお好きなことは雑誌等で知っていたが、来房され、倉庫や土場で栗の木の乾燥方法や製材のことを話すうちに三澤さんの主宰される「MOKスクール」御一行をここへ連れて来て、そういった話をしようということになった。

 当日、あいにくの雨の中、観光バスで30人弱のメンバーが来られる。狭い工房は満員。
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 テーマは絞って「栗の木を使う」だったので、まずは何故栗の木に傾倒するようになったかを先代や僕の経歴も含め手身近に話す。
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 次は加工について、当工房数10年の伝統の飛び道具「豆鉋」コレクションや、これも当工房の看板工具「洋銑」や「和銑」などを幾人かの人に使ってもらい、栗の木に合う、プリミティブなそして繊細な仕上方法を見てもらう。
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 土場に場所を移して、原木を見る。 原木放置の乾燥法はすでに何度か述べていることだが、雑木のみならず、建築用材でも活用出来ることを説明する。
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 先日の続き、三澤さんからも急所を突いた質問が飛ぶ。三澤さんとのやり取りを聞いて居られた方々の真剣さにも驚く。
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 そして最後に、栗の木で建てた「すや西木」を見学、時期もあり、満員の店内での説明、後は個々の眼に任せるとして、栗好きの三澤さんに各所を見て頂きたくて案内する。
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 製材を見損ね、先代と苦笑いした板で作った長椅子のセットに座る三澤さん。
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 三澤さんの熱意に惹かれ、微力でもと思い案内をさせて頂いたが、スクールの皆さんの熱心さや興味の巾広さに、その熱意の及ぶ広大さや、大きな思いやりを感じ、ただただ僕も一緒に勉強させて頂いた数時間でした。 
 三澤先生、そしてスクールの皆さん、ありがとうございました。
 また是非、何度でも、ゆっくりお話したいです。
by T-H-ARCH | 2012-11-12 23:50 | 建築

北さんの来訪。

 大学の同級、北島庸行(のぶゆき、通称「北さん」)が来る。
 たくさんの手土産を頂いたが、その一部、北さん栽培のレモンとライム。
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 奈良・正倉院展も見て来た由、「柿の葉寿司」も頂く。
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 なんだか貰ってばかり、「カヌレ」
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 付知に来たいと電話があったのが火曜日、レスポンスの早さには理由があろうと思ったが、先ずは家族といっしょに普通のご飯を食べ、懐かしい話や北島家の近況を聞き、工房に場所を移す。
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 北さんが付知に居たのが15年前、ちょうど「すや西木」を計画中のことで、杣工房先代に弟子入りしたいと言う北さんに先代は「時期が時期だから、木工の技術は教えて居られない、が、木工をやり続けるのであれば、これだけの材料を手配することを傍観し、経験するのは悪いことではない」というようなことを言って、期間限定で弟子入りということになった。 
 僕と北さんは一緒に模型を作り、原木を1本1本転がしては見て形状を一覧表にし、製材の鼻押しと鼻取りをし、角材や板を積み、運び、週末には北さんの下宿で途中から入門してきた僕の弟子も一緒に夕飯を山ほど作って信じられない程食べた。 
 木と文字通り挌闘するような毎日はあっという間で、材の段取りがほぼ着く頃に年期が訪れ、北さんは独立して丹波篠山に工房を構え、僕は「すや西木」の工事監理と大工・木工仕事に忙殺され、久しぶりに出会えて少しだけ近況を話せたのは「すや西木」の竣工パーティのほんの少しの時間だった。  その後、淡路島に居を構えることになった北さんの新築の手伝いをさせてもらい、何度か淡路に出向いて作品を目にしたり、北さんが材料を買いに付知の工房へやって来たりはしたが、具体的に何かを言い合うとかは余り無かった記憶しか無い。
 
 北さんが、夜が更ける時間からゆっくり話し始めたのは、自分の作るものについてのこと。
 木材の生産が余り盛んではない淡路島で、10数年間お客さんの要望に応えるべく、丁寧で緻密な仕事を繰り返して来た、その先に目指すもの、これからやりたいことについて北さんは話してくれた。
 具体的なことは割愛するが、北さんがやりたいことを考えるのに、木工のキャリアの最初の土地である付知を場所として選んでくれたことは嬉しかったし、考えた方向にとても安心した気持ちになれたのは快適なことだった。 

 翌朝、遅めに起きようと言っていたのに、僕が目覚めた時にはすでに子供達と「ひつじのショーン」を真剣に見ていた北さん。
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 坊主は北さんの「仏式巡洋機」が気になって仕方無い、記念撮影を数枚撮る。
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 食事を済ませて先代のお墓参りをしてくれる。淡路はお線香の名産地、北さん持参のお線香のいい香りが墓地を包む。
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 工房で、洋銑や和銑などの工具、色々な砥石などを試す。
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 すやの工事の頃毎日通った土場にて丸太の下見。やりたい仕事に対する想像を掻き起こすには、想い出の場所も一役か、、。
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 温泉で昨夜からの疲れを落とし、夕飯が済むと、子供の相手をしてくれる。いいパパっぷりが伺え、子供も大喜び、子供が嬉しいのは真剣に勝負してくる無邪気さ(幼稚さ?)(昔からそう?)が要因か、、?
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 余りの容赦無しのカードさばき(弟子も同様であった!)に負けが込み、半泣き状態に陥った坊主も、甘党の北さん歓迎のケーキを食べるときは北さんの隣。明日帰ると知るとまた半泣き(呆れたことに娘もチョイ泣き)。
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 翌日は建築のセミナーの方が工房に来られることもあって、北さんも参加すべしで工房の掃除などを手伝って呉れる。
 午后一番のお客さんに備えて工房でお握りの早昼。
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 お客さんの前に記念撮影。坊主はチョイうる(苦笑)。
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 楽しい3日間でした、北さんありがとう、今度は淡路に行かなきゃなぁ。作りたい木工もじっくり、慌てず、でも時間を大事に、進めていきましょう!



 
 
by t-h-arch | 2012-11-11 22:39 | 木工

あっちゃんの店 基礎着工。

 基礎に着工しました、が、設備器具が決まらず、すぐに配管の逃げが出来ず、、。
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 自宅隣の基礎工事もされる製材所社長「ひろちゃん」はそれでも段取りして掛かってくれました。
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 昼間は暖かかったのに、夕方からは風が出て現場は鼻水が垂れる程、缶コーヒー片手に段取りを話し始めれば、瞬く間に陽は落ちてそれでも話し続ける、おバカなご近所同士でした。
by t-h-arch | 2012-11-09 22:30 | 建築

あっちゃんの店(仮称)遣り方。

 隣地の改築工事も終わり、裏隣との境界の塀も躯体は完成、いよいよ「あっちゃんの店」の基礎にかかる。まずは遣り方。
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 建坪10数坪の小さな店だが、色々がその中に詰まるので設計は複雑、弟子もチェックに余念がない。
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 改築が終わって間もなく遣り方にかかるなんて、凄く段取りがいいなぁと思うのは間違いで、基礎とそれに続く礎石工事を少しでもゆとりを持って掛かりたいだけで、本体躯体は墨も付いていない。
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 基礎屋さん、水道屋さん、石工さん、よろしくお願いします!
by t-h-arch | 2012-11-07 22:18 | 建築

斎藤智さん来訪。

 カナダ在住の陶芸家・彫刻家の斎藤智さんが来られる。斎藤さんは杣工房先代の友人、益子からカナダに渡り、陶芸に打ち込みながら徐々に彫刻に魅せられ、現在は彫刻家として日本国内でも様々な場所に作品を提供し続けてみえる。 斎藤さんの出身は伊那谷、高速バスで中津川I.Cまで来られるのを迎え、20数年ぶりのご対面もそこそこに、行きたがってみえた、「すや西木」に案内する。
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 自宅にお迎えし、バァさんとも久々の対面、斎藤さんは大の愛妻家、先代を亡くしたバァさんに、痛い程気を遣って親切な言葉をかけて下さる。
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 最近腕を少し傷めているという斎藤さんを近くの温泉に誘い、晩飯には友人が掘って来てくれた自然薯と畑の野菜を食べてもらい、愛知は津島の旨い酒を飲む。
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 さっさと先に死んで行った先代の悪口を、民芸からクラフトという工芸運動の変化の時期をともにした友人同士の忌憚の無い口調で、ユーモアたっぷりに話してくれる、益子の民芸作家諸氏と先代の微妙な関係や、当時の裏話など、僕が先代から聞けなかった話をたくさん聞くことが出来た。

 斎藤さんのカナダの家の写真。人里離れた5〜6町歩はある広大な敷地で彫刻を作り、ピクニックをし、農業をして最愛の奥様ルイーズさんと暮らす日々はその御苦労も計り知れるが、正直に羨ましい。
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お互いに今作っているものの話や制作をとりまく環境、経済など話は尽きず、深夜まで話し込む。

 翌朝、先代のお墓をお参りしてくれる。
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 お帰りは電車、中津川の駅まで送り切符を手配して改札で別れる。
改札の向こう側から「泰輔さん、楽しかった、そして、悲しかった、、」と顔をくしゃくしゃにしてホームに向かって行かれた。 カナダの斎藤さんを訪ねてみたくなった。
by t-h-arch | 2012-11-06 20:06 | 日常

畑仕事。

 畑をする時間がなかなかとれず、時間がある時には雨が降り、、、やっと、玉葱etcの畝つくり。
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 日差しが暖かいので、子供も出て来て珍しくお手伝い。
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 しかし、ほんとうの目的はこれなのだった、、。
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 籾殻焼き用のカルデラ・コーン、今年も活躍です。
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 火が落ち着いて、コーンが暖まったら、芋を投入して晩飯の買物に、、
 じっくり焼けた焼き芋は食後のデザートにいただきました、今日は早寝だ、、。
by t-h-arch | 2012-11-04 19:55 | 日常