カテゴリ:音楽( 24 )

koike drumsのこと.3

 ブランド名などと言って浮かれているが、こう無邪気に頼まれると少しはカタチにしてみたくなるのが悪いクセで、、。

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 ヒデくんは発案当初から、5月の連休に付知で毎年行なわれる、木のお祭り「つけち森林(もり)の市」で、ドラムを展示したいと言っていた。
 ただ展示だけじゃつまらないから、ストリートでもいいからジャズくらいのあまりうるさく無い音楽を少し演奏してみたらどうだろう、ブースは杣工房と「ツナガルベンチ」の場所を使えば良いから、と言ってみると、まんざらでもない様子。

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 ヒデくんはいつもはロックバンドでドラムを叩いている一方で、吹奏部出身ということもあり消防音楽隊でのパーカッションとしても演奏をしている、以前から杣工房の展示室兼ライブ小屋「かいがし」でのジャズ・ライブにも脚を運んでもらっていた。ジャズやってみたくない?と聞くと「やりたい!」と言うので、「かいがし」の音楽プロデューサー、原正秀さんに相談に行ってみた。

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 仕事中の原さんを訪ね、お祭りで少し演奏したいんだが、手伝ってもらえないか頼むと「いいよ」と返事が。
 「もう使いどころの無いオレだけど、役に立てるなら笑」と嬉しい言葉も。
 早速、スネアだけが完成したkoike drumsを「かいがし」に持込み、休日の午前中に原さんに相手をして貰う。
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 まだ企画中なのにも関わらず、既に自然発生した応援隊が駆けつけてくれ、ピクニックさながらの雰囲気で、原さんとヒデくんの練習を見守ってくれる。
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 練習は、原さんのベースをヒデくんが追う感じ、「ツクタ、ツクタ、、」というリズムの繰り返しやハイハットの切れを何度も指摘される。

 原さんが、レクチュアの最後に「ヒデくんはいつもはどんなのを演奏してるの?」と聞き、「ファンクっぽいロックが好きです」と言うと「ちょっと叩いてみてよ」と仰る。
 ヒデくんが叩くと、原さんがベースで入り、ちょっとしたセッションになる。これがいい感じで、段々とヒデくんの顔もほころび、聴いている人達も顔を見合わせている。

 「なんか、うまくいくんじゃないの?」と練習を終えて原さんが言った。こんな感じのセッションが木のお祭りの片隅で鳴っていたら気持ちいいだろうなぁと僕も思った。


 
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 遅れて塗装屋さんに入っていたバスドラムやタムも順番に出来てきた。
 塗装を頼まれている「㈲内木木工所」の若社長(兼・職人)、ゆうじくんも段々とコトがヒデくんの趣味の域を脱してきたのが伝わったのか、工房に来るようになった。
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 ヒデくんが「ジョイントを強くしたスネアを作りたい」と言って工房に来た。
 練習の際に、原さんに「楽器はなによりも強度が大切」と繰り返し言われていたのを気にしたのかな、と考えていたら、スネア1台分の材料を渡され、「泰輔くん、これを「雇い実(やといざね」で貼付けるようにしてよ」とかなり上から目線でオーダーされた。
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 「つけち森林の市」も近づき、お祭りの実行委員会でkoike drumsの企画書を配布してみた。
 木のお祭りにふさわしい、地元の若い人達が協力してつくっているものだから、ストリートで演奏とかするけど、色々融通して、皆さんに御理解・ご協力を、と求めると他の実行委員からは良さげな反応が、、、。
 よしよしと思っていると、日頃お世話になっている、お祭りの実行委員会長の地区商工会支部長とお祭りの事務局を担当する商工会職員さんから「ちょっと、、」と呼ばれ、「koike druns、ステージでやらないか?」と言われる。聞けば、ステージのアトラクションが一部空いているのだと言う。それは願っても無い、おまけにお祭りの司会は懇意にしている岐阜のFM局のパーソナリティ達、礼を言ってすぐにヒデくんやゆうじくん、原さんに連絡をする。

 FM局のパーソナリティ達は協力を頼むと二つ返事でO.K、「 FM GIFU」の久世良輔くん、志津利弘くんは2013、2014年の「つけち森林の市」で「ツナガルベンチ」イベントを盛上げてくれた言わば戦友、久世くんは前乗りして付知に入り前夜から盛上げて行こうと言ってくれる。

 原さんは「おおごとになったな笑」と言いながらもタイムテーブルに合わせて選曲し、楽譜を用意してくれる。加えて、知り合いの女性ピアニストを呼んでトリオで演奏できるように段取りをしてくれた。

 ヒデくんはひとり汗をかき、「まいったな、、、」などと言っている。

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 ステージ企画はライブだけでは無く、M.Cを取り込んで、koike drumsの製作がどう起きてどう進んで来たかをトークショー形式でライブの合間に交ぜることになった。メンバーは司会の久世・志津両氏と、ヒデくん、ゆうじくん、弟子、+ 演奏をしてくれる原さん達にもコメントをいただくことになった。
 ゆうじくんが工房に来て「どうやってヒデを盛上げたらいいすか!」と言うので、ヒデくんをいつも庇いながら製作の助手をしている弟子と3人で、今回は地域を盛上げようとしている若い人を取り上げてもらってインタビューしてもらって、という企画では無いんだよ、自分達が作ったものを積極的にPRするんだよ、だから照れや謙遜は要らない、なにをヒデくんが作りたくてその過程でのサポートする自分達の感触はどうだったか、素直に言えばいいんじゃないか、と話しをする。
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 演奏がステージで、トリオで、と変更されたので、これはヤバいということで、原さんの友人のピアニスト・桂川知佐子さんに無理を言って練習をもう一度することにした。

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初めてフルセット揃ったkoike drums、スネア以外は椹(さわら)製。

 原さんの選曲はカーペンターズの「シング」、「ジョージア・オン・マイ・マインド」、「酒とバラの日々」の3曲。 原さん秘蔵のローズ・ピアノを弾けると桂川さんも楽しみにして来て下さった。
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 ヒデくんの物怖じしない(図々しい、アツカマしい、etc)性分が練習を楽しくしている、判らないことは間を考えずに聞き、教わったことは素直に取り入れる、モタモタなフォー・バースも微笑ましく、ドラムは大きな音で鳴っていた。
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 お祭り前日の夜、ゆうじくんと弟子がバスドラムにkoike drumsのロゴを作って貼ってくれ、ヒデくんは仕切りに「かっこいいなぁ、このドラム」と言っていた。
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 ライブはお祭りの2日目。初日は展示と試し打ちのみで、ヒデくんの友人や近隣ドラマーが寄ってくれる。 皆さん、まずはちゃんと鳴るのか心配して来て下さった感が強く、「ちゃんと鳴るじゃないか、それも意外といい音じゃないか!」とちょっと余分に評価してくれたようだった。

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 叩いてもらっていると色々な反応が来る、中でも乳児・幼児からの反応は面白かった
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 2日目、あいにくの雨だったが、ライブ開始時刻には小止みに。
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 写真を撮り忘れたが、予定通りにライブ、トークは進み、会場からの飛び入り参加も盛況、参加者の皆さんと原さん・桂川さんとのセッションもその場をおおいに盛上げてくれた。
ゆうじくんは「世界のkoike drumsに!」と志を語って呉れ、会場は沸いた。

 遠く、東京、埼玉、山梨、大阪、尼崎などから、家族ぐるみでこのライブをわざわざ見に来てくれた人達がいた。みんな昨年、一昨年の「ツナガルベンチ」の参加者だった。

 ドラムを作りたいという思いが、多くの共感を生み、こうしてその出発をたくさんのひとに見て頂けたのは、ヒデくんの人柄が、真面目さが、廻りに連鎖していったからだと思う。
 そこにはそれぞれで自分の生活を楽しむひとが居て、教えてくれたり、世話をしてくれたり、茶々をいれてくれたり、励ましてくれた。
 こうした動きを、ぜひ続けて行かなければならない、そんな気持ちが湧いて出てくるような今回の企画だったと思う。

 最後に、今から6年前、アトラクションとして同じ野外ステージで演奏したヒデくんの写真。
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 この時、こんなことを始めるとはお互い思いもしなかった(当時からタメ口はタメ口だったが、、)。生きているものは侮れない、と強く感じたことだった。  

          -----終了-----



 

 

 
by t-h-arch | 2015-05-25 16:53 | 音楽

koike drumsのこと.2

 椹で作ったスネアの塗装が上がり、皮も張ったと電話が来た。
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 見た目はとても綺麗な印象、叩いてもらうと意外に大きな音が出て好感が持てる、が、スナッピー(スネアドラム下部の螺旋の細い鉄線)が悪いのか妙に響いてちょっと気になる、スナッピーだけでなく鳴り方もボヨボヨとした感じが少しする。
 何度も聴くうちに普通のスネアと比べて、構造的には問題が無い、材料を替えてみようという話になり、広葉樹はどうだろうと言うことで欅のスネアを作ってみることにした。


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 欅のスネアが出来た。
 材料は少し厚め、広葉樹ならではの変形を考えて余り薄く出来なかった。
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 叩いてみると、椹に比べてパチンとした音が出る、単純な2人組は「こりゃいいぞ!」と調子に乗った。
 2種類作ってみると他の材料でも、と欲が出て来る、色々話しているうちにやはりここは官材(国有林材=樹齢が古いもの)で作らなくちゃ!ということになる。

 檜のスネア(木地)。
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 目方は軽い、檜の官材は目の詰まったものが経年変化すると、針葉樹らしさが少し失われてサクラに似た堅さや表面の硬化が見られることがある、それをヒデくんに話すと、「うん、、、わかる」と頷く。
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 これはまた興味深いぞと言っていると、広葉樹系製材所の親分や、ガレージ社長が次々訪れ、興味を示して呉れる、どなたも最後には「お前らアホやなぁー(笑)」と言って帰って行くのだったが、、、。
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 「泰輔くん(いつもタメ口)、そろそろ宣伝のことも考えてよ、、」とヒデくんが言い始めた。
 まずは鳴らして、他の楽器とセッションでもしてみないとなぁ、と言うと、「それよりブランド名を考えんと、、、」と言うので、小池ドラムでいいやろ、と言うと、意外に乗り気になって「小池ドラムス!、、いいねぇ!、小池ドラムスで行こう!」と簡単に決まってしまった。

  -----その3に続く------

 


 
by t-h-arch | 2015-05-19 23:54 | 音楽

koike drumsのこと.1

 年初に、工房の下の製材所の息子が、「大きいコンパスを貸してくれ」と言って来た。
 なにに使うの?と聞くと、「ドラムを作ろうと思って」と言う。

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 製材所の息子「ヒデくん」は、桶を作る会社に修行に行き、数年前に親の経営する製材所に戻って来た、その桶を作る方法で、地元材でドラムのボディを作りたいと前から相談を受けていたので、とりあえず、ゴニョゴニョ言っていることを聞いてコンパスを貸し、言う通りに型板のようなものを作って渡した。

 次に工房に来た時に、作った桶状のものを持って来た。

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 ヒデくん宅は旧くは公営の下駄工場で、木曽五木と呼ばれる桧や椹などは得意の材料。
その中でも渋い存在の椹(さわら)を使ってスネアドラムのボディを作ったのだが、そのきれいさに見とれてしまった。 

「いいなぁ、、、」と言うと、「いいらぁ、、、」と言い、思わず2人で大笑いした。
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 「泰輔くん(ヒデくんはずっとタメ口)、一緒にドラム作ろうよ」と言われたので、よしよしこれなら協力する作って聴いてもらおう、と乗り気になってしまった。

 桶の作り方は円弧を板に抜いた定規を使って部材を円形になるように削っていく、理屈は円弧の定規に内接するように部材を削り合わせれば円形になるというもの、ドラムは桶と違って転ばせない(底側の円周を蓋側の円周より縮めない)からシンプルな工程で部材が作れる。
 厳密に正円では無いのだが、昔の漬物桶はその辺りファジーだしドラムの皮を張るにもそんなに問題は無い、それよりもそのアバウトな感覚で作った桶型ドラムはどんな音になるのだろうか興味があった。桶は部材が縦方向なので、プライ・ウッドやプラスチック製とは明らかに違う音になることもなんとなく想像ができた。

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 作り始めると、色々迷いも出て来る、ヒデくんはほぼ毎夕工房を訪れ、部材の厚みや皮を張る面の巾やテーパーの角度などを工房の工具を使って調整したり、貼り合わせの糊や精度を確かめたりしていたが、最後はほとんどコーヒーを飲みながらyoutubeで、Led zeppelinやSteve gaddを見て、「いいなぁー」と悦に入って、ヒデくんの奥さんが遅いので心配して電話して来ると「今、泰輔くんとこで会議中」などと嘯いていた。
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 ---その.2に続く----
by t-h-arch | 2015-05-19 23:24 | 音楽

かいがしライブ2012

 杣工房川東展示室「(通称)かいがし」でのジャズ・ライブ。
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 旧いお客さん、初めてのお客さん、老若男女入り交じりの客席。
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 最初はインスツルメンツだけで。
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 そしてヴォーカリスト、川鰭祐子さん登場。
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 ピアノは寺本理恵子さん、ムーミンに出て来そうなホンワカ・キャラ。
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 ベースとギターは、おなじみ原正秀さん、1年半ぶりの演奏。
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 ドラムスは田中良明さん、この方も久しぶりの「かいがし」。
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 選曲もいい、サービス側もつい聞き惚れる、、?
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 ジャズにはウィスキー、という訳ではありませんが、、よく出ました。
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 最後は川鰭さんと皆で「Hey Jude」、たっぷりのサービスに御馳走様です。
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 毎度のごとく、ライブ終了から深夜まで、見知らぬ同志も友人もたっぷりお喋りして解散。
 来場してくれた皆さん、プレイヤー諸氏、ありがとうございました。

 最後に、「かいがし」の雰囲気を象徴するような写真。撮影はtoidaくんです。
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by t-h-arch | 2012-10-26 23:00 | 音楽

原正秀カルテット 2012/10/6

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 急に日が短くなりだして、なんだか気分はアセる一方。

 そんな初秋の夜長をジャズで楽しみませんか。

 毎度の原正秀バンマスによる、川鰭さんのヴォーカルと寺本さんのピアノ、そして久々登場の田中さんのドラム、聴き応えのあるメンバーです。 特に後半のノリノリは確実、ゆっくりでも結構です、お喋り歓迎、携帯電話可、飲み乍ら、ガヤガヤと音楽を聴いて下さい。飲物も用意してます(飲み放題)。

 ご不明な点はどうぞお気軽に電話でもメールでもお寄せ下さい。

 10/6(土) P.m6:00会場
by t-h-arch | 2012-09-27 18:03 | 音楽

明治座コンサート2012。

 恒例の加子母・明治座のクラシック・コンサートに出掛ける。
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 演目はベートーベンの「ヴァイオリン協奏曲」と、交響曲5番「運命」。
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 (田中千香士風発音で)ヴァイリン協奏曲は、指揮者兼ソロ奏者の白井圭さん渾身の演奏っぷりにオーケストラがしっかり応える感じ、重ねる旋律にどんどん迫力が増してくる、白井さんのソロ出だしでゾクっとなったのは、どこか田中千香士さんのソロの入りの確実感と重なったからか。

 交響曲5番は流石名曲。終楽章のうねるような、これぞシンフォニーといった盛り上がりは演奏者も聴者も充分満足出来たものと思う。
 大物二つの構成に大満足だったが、更にアンコールにトルコ行進曲を演奏し、管奏者がパーカッション部隊となったのも微笑ましい光景だった。

 田中先生の奥様、ご子息とお孫さんにもお目にかかれた、先生のお孫さんに向けるご子息の目が、先生とご子息もこうだったのかなと想像させるものだった。


 音楽会の後はいつも楽しい、音楽を聴く仲間と明治座近所のお好み焼き屋「るるぶ」にて「餅チーズもんじゃ」他をたっぷり食べ、いずれこのメンバーでオペラに行こうと話す。
by t-h-arch | 2012-06-30 22:00 | 音楽

「土着民」40周年。

 地元でフォークソングを歌っているグループ「土着民(どちゃくみん)」が結成40周年を向かえた。 フォークソング関連の縁故は先代からのもの、隣村の造り酒屋当主から連絡があり、記念コンサートの発起人並びに実行委員を引き受けるようにとのこと。土着民リーダーの「バルちゃん」は幼少からの馴染み、結成時メンバーの「すずきさん」は子供の頃のギターの先生でもある恩人、あまり役には立たないが協力をさせてもらった。

 コンサート当日、手伝えるのは力仕事のみ。
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 会場の入口ホールには出演者の名前入りの幟が上がる。
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 来場者は多く、少し混乱気味のチケット確認や会場案内などで、コンサートの様子はなかなか見られなかったが、会場内の雰囲気は伝わって来た、大勢のお客さんは何よりのことだった。

 コンサートの最後、アンコールくらいでやっと舞台袖からステージを見る。
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 とにもかくにも、続けてやって来たということは大きなことだ。
 幼かった僕に色んな文化を運んで来てくれた人が、それを続けていることに少しジンとなる。
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 バルちゃんの顔もとてもいい、お疲れさまでした!
 
 
by t-h-arch | 2011-11-11 00:13 | 音楽

田中千香士音楽祭2011。

 今年の田中千香士音楽祭は5月開催。 毎度の秋の感覚が抜けず、お誘いを掛けることも忘れていた。
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 今年のトリは「ベートーベン 交響曲8番」。 今迄聞いたことが無い曲。
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 んーーん! よかったー! 昨年の「のだめ、、」の7番より好きかも知れない。

 だんだんと、このコンサートが田中千香士さんから離れてゆく気がする。
 しかし、それはあまり寂しいとか、残念だとかいう気持ちでは無い、当たり前のことだなぁと思う。

 そろそろ、感傷的なことをすこしづつ消して、田中千香士が教えてくれたことを解析することにしようと思う。
by t-h-arch | 2011-05-28 23:59 | 音楽

ディファンの「老人飲酒歌」。

 過日、テレビで台湾のトラディショナル・ソングについての番組を観た。
 所用をしながらだったので最初の方は観ていないのだが、何故、番組に興味をもったかと言うと、杣工房先代の幼少の体験を聞いていたからだ。

 先代は小学校に上がる前頃から、父親(僕の祖父)の仕事の関係で台湾に移り住んでいた。
 先の戦争が敗色濃くなり、祖父の工場は街から蛮族の住む山間部へ疎開するのだが、その地で先代は台湾のトラディショナル・ソングを聞いた。出勤を誘い合う呼びかけとも言える民謡を蛮族出身の工員さん達が歌いながら祖父の工場へ出掛けて来る。

 「夢の中で歌声がする。聞いたことのない歌声が近づいてくる。どこでこれを聞いているのか。涼しい。男と女、大勢の歌声、、、、  目が覚めた。見慣れぬ部屋に家族が寝ている。疎開先の家である。(中略) 腹這いになってタバコをのんでいる父に訊くと「山奥に住む生蕃(せいばん:蛮族のこと)の工員達が出勤しているのだ」という。  聞いたことがない音楽だった。「これはとてもいい音楽だ」そう私は思った。宵待草よりいい。どう表現してよいか、言葉を知らないから「これは上等の音楽だ」幼いながらそう考えたのである。何よりも私は、昨夕初めて見た工場で働いている生蕃の若い人達が、この上等の歌の歌手であることに感動するとともに、好意より尊敬に近い気持ちを持った。 このような上等の歌が唄える人達は、きっと良い人達に違いない、いい人であって欲しい。だとしたら僕もいい児でつき合いたい。 一人合点だが私は、何故かほっとして、歌声が消えてゆくのを追った。」 (「査哺子・東木(たふけ・とうもく)」 早川謙之輔・著 2004 より抜粋)

 番組の後半で「郭英男 Kuo Difang(ディファン)」という歌手を知った。彼の歌う「老人飲酒歌」という民謡を ある若い台湾の歌手が故郷でその地の老人と一緒に歌い、ギターを手にブルーズのリズムに乗せて自分なりに歌うところを映像で見た。
 ディファンの声と老人飲酒歌のメロディは「エニグマ」というドイツの音楽グループがサンプリングし「return to innocence」という曲でヒットしたので、聞いたことがあったのだが、それが台湾に根するもので、先代が感動した部族独特の音楽であることには全く気付かず、そこに関連性を見つけることなど思ってもみなかった。

 ああ、これだったのか、こういうようなものだったのか、父親の気持ちが少し判った気がする。
 ディファンの音楽の中の「確からしさ」を僕も素直に尊敬することが出来る。

 ディファンの声、音楽に圧倒されたのは勿論だが、番組で若い歌手が歌っていた自分なりの老人飲酒歌や、その他の民謡にも深い興味を憶える、もう一度聞いてみたい、民族の流れを手にしているものをうらやましく思うことが、自分にとってはある種の「癒し」のようになっているようだ。どこかで再放送しないものか。

 この映像を先代と一緒に見ることが出来たらさぞ楽しかったに違いない。



by t-h-arch | 2011-04-09 01:05 | 音楽

後藤孝明さん。

 いつもジャズ・コンサートでお世話になっている後藤孝明さんがソロ・ツーリングの途中に立寄られる。
 コンサートの時は「かいがし」ばかりなのでたまには工房にもとご案内し、コーヒーを飲む。
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 師走の日曜、家の廻りの作業に追われながら、ひととき友人がバイクで寄ってくれるなんて久しぶりの感覚。
 先日の土岐でのライブの感想や来年のコンサートの計画など午後の短い時間を楽しく語って過ごす。
by t-h-arch | 2010-12-12 23:21 | 音楽