本家の古材。

 新築中の本家の旧宅を解体する折、若当主が解体された古材を新しい家のどこかに使えないかと相談して来た。 できることと、できないことはあるが、取っておいて検討してみようと伝え、使えそうな梁材を幾本か倉庫に運んでおいた。
 工事が進んで、未決定で現場を見ながらボリュームを決めようと言っていた部分に、件の古材を使おうかということになる。
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 片面は斧でハツった跡が綺麗に出ている、こちらを化粧面にして間仕切りの梁に使うことにする。
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 ブラシで擦って、払ってから水洗い、100余年の煤はしっかりと付いている。
 洗いおわると、なかなかの表情だ。
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 早速、水(水平)を決め、芯を打ち、高さを拾う。
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 丸太仕事は面白い。木のクセと仕口のバランス、刻みのデリケートさは古材相手なら尚更楽しい。
 上手く新築の建物に調和して、受け継がれるポイントになってくれればと思う。
 
by t-h-arch | 2011-06-28 22:43 | 建築
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