ギター制作者の乙竹さんがみえる。去年に続き、御先祖の霊をお守りする為、伊賀の里まで出向かれた帰路に寄られる。
乙竹さんの作によるカポを見せてもらう。 貝は大きさが素晴らしい。耀貝は馴染みのある貝だが、この大きさになると流石に迫力がある。黒真珠の貝もミルキーな感じが落ち着いている。 が、やはり一番は「Ebony&ivory」。 この取り合わせは比喩的意味も含めて完璧に近い。特徴を兼ね揃えた逸材のコンビネイションは、眺めていてほっとする。 乙竹さんが持参し小松木工で加工した板材。 僕は唐木には疎いが、良い材料に国境は無いものだ。 乙竹氏は「結局は良材を使うことがベストだ」と言い切る。「音の違いを判るひとはほんの僅か、技術の違いも然り。ならば、材料が一番のプレゼンテイション・ポイントだ」と仰る。 判るなぁ、究極の材料ねぇ、追求できるならしてみたいものだ、が僕にはまだ出来ない、、。 先祖の供養先の寺院の本道で、僧侶のかたへのサービスに「アルハンブラの想い出」を弾いて来られた由、ここでも少しつま弾いて下さる。 先代が亡くなる日に聞いていた曲のひとつだ、万感を胸にしばし聞き入る。
by t-h-arch
| 2011-04-04 23:17
| 木工
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