地鎮祭。

 名古屋のお客様宅の地鎮祭。 地の神様に、土地を鎮め建築が安全に運ぶ様お願いする。
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 普段はお忙しいご主人も、学校に出て居られるご子息も集合して下さる。心配してテントを用意していた天気も崩れること無く、お施主の心がけを有り難く思う。
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 神官は付知から一緒に出掛けた、「ひっくん」。 付知には山を護る神様が多く、神宮備林の関係もあって、すっきりとしたシンプルな神事が好まれる。ひっくんこと早川神官はまさに適役。祝詞の中で、設計は「まけはかる(まきはかる)」と言う。もうけることをはかる、ということか、我々の仕事を改めて考えさせられる。
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 玉串を捧げるお施主。皆そろって床鎮めの式が行えることは、とても好ましい。
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 神様が本当に居るのかどうかは知る由もないが、こうして心構えをしてゆくことは大切だと思う。土地に気遣えるものは、他の事柄にも注意深く挑めて、結果に関わらずそのプロセスのひとつひとつにおいて安心を得られるのではないか。

 急ぎの仕事のことをお施主に説明し、無沙汰になることを詫び、帰路につく。
by t-h-arch | 2010-09-27 23:22 | 建築
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