蕗の薹。

 昼休みに家に戻り、車を停めると、足下の先に何か気配を感じる。
 よく見ると、ふきのとうが生えてきている。2.3個採って、帰りがけの弟子を呼び止め、手渡す。
 ふきのとうは何も入れない味噌汁に、刻んで入れるだけで美味しいのでそれを勧める。

 家に入ると、昼食はうどんだと言うので、子供と薬味にする分を採りに出る。
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 根から摘まないと旨いところが無くなってしまうので、教えると丁寧に採っている。
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 ここのところ暖かく、日差しも春のそれになってきた。植物は正直で色々なものが陽気に反応しているのを感じる。

 「ふきのとううどん」、唐辛子を入れてから、しまったと思ったがもう遅い。
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 唐辛子の味で蕗の味が消されてしまった感、増量して食べる。苦味が少なく、香りは強い。子供も自分たちで採ってきたものは食べる。
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 いつも、旬のはしりのものを食べると、何となく少しだけだが罪悪感を感じる。
 はしりのモノには、それだけ力があるように思う。ありがたく頂戴する。
 
by t-h-arch | 2010-02-27 12:55 | 日常
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